先日のアマ名人戦地区予選の参加賞の手ぬぐいです。
居合わせた皆で首をかしげてしまいました。
「なんて書いてあるの???」
お習字をしているチーババに読んでもらいました。
「坐忘(ざぼう)」(※忘は旧字体)
第40期の名人就位を記念した揮毫(きごう)扇子に記された言葉で、
『心斎坐忘』という荘子の教えからきています。
心斎とは,人間の感覚,意識を払拭して身体に宿る霊気によって,万有の根本の理法と一体になること。
坐忘とは,人間が現世に生きているうえの諸条件をすっかり忘れ去って,自然に存在の根本理法と一体になること。
つまり、
無心の境地で、邪念がなく、澄み切って落ち着いた心のあり方
ということだそうです。
山下先生も自らの対戦での最盛期にはこの境地に達したことがあるとか。
今は。
傍から見ても邪念だらけですな(笑)。
先生は大会には出場しないんですか?と、聞いてみたことがあります。
“そうすると戦い一辺倒の碁になっちゃって、人に教えられなくなる”
のだそうです。やると決めたらトコトンなんですね。
その分、教えることについては日々更なる高みを目指して精進しておりますので、
これからも三島囲碁教室をよろしくお願いいたします!