先日「天地明察」のDVDを見ました。
解説 (映画.comより) 劇場公開日 2012年9月15日
2010年第7回本屋大賞を受賞した冲方丁の小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が映画化。20年以上の歳月をかけて日本独自の太陰暦を作り上げていく天文暦学者・渋川春海の姿を描く。江戸時代前期、碁打ちとして徳川家に仕え、算術や星にも熱心な青年・安井算哲(後の渋川春海)は、4代将軍家綱の後見人で会津藩主・保科正之に目をかけられる。その頃の日本では、800年にわたり使われてきた中国の暦にずれが生じはじめており、算哲は保科から新たな暦を生み出すという一大計画の責任者に任命される。主演は「V6」の岡田准一。
そうなんです。主人公は碁打ち。
以前当ブログでも書いたのですが、
予告編の初っ端に出てくる碁石を持つ手は、
三島囲碁教室席亭山下先生のご子息・山下寛氏の手なのです!
(主役岡田氏の手として出てきます。)
このお話、主題は暦を作ることなので碁が趣味の天文学者が主人公かと思っていたのですが、安井算哲の本業はあくまで碁打ち。本業以外の分野で名を成してしまうとは何とも凄い人ですね。映画には算哲の好敵手・本因坊道策も登場します。
で。話のつながりが見えてきましたか?
駿河竹千筋細工の碁笥は本因坊型と安井型。道策と算哲というわけではありませんが、囲碁の家元四家の本因坊家と安井家にちなんだネーミングです。ですから会場で「本因坊型」「安井型」という名前はすぐに覚えられたのでメモを取らなかったんです。そうしたらどっちがどっちかわからなくなってしまいました。さらに「竹千代」まで出てきて混乱し・・。皆さん、過信は禁物ですよ!(と誤魔化す・・)
他に井上家と林家で四家です。全国の安井さん、井上さん、林さん、あなたには優れた囲碁の血が流れているかもしれません。ぜひこの機会に囲碁を始めてみませんか?
本因坊さんは。ビッグネームすぎて逆にお辛いかもしれませんね。って現在そういう苗字はあるのかしら?
余談ですが、つい最近、岡田准一さんのご結婚が報じられましたが、お相手はこの映画で算哲の妻を演じた宮崎あおいさんだったのですね。今さら数年前の映画の話??とも思ったのですが、なんだ意外と新しい話題じゃん!!と自己満足しています(笑)。
というところで話をまとめますと、
今まで「硬そうな時代劇だな」と敬遠していた方、だんだん興味が湧いてきたでしょう??
有名な『初手天元』の対局シーンも出てきます!
1670年(寛文10年)、算哲と道策の御城碁です。これが「天元」という言葉のはじめとされています。
棋譜の続きは「天元の局」で検索してみてくださいね。
この映画、硬そうなところが幸いして図書館にもあったりして無料で観られますよ~!