うちの子は、囲碁歴5年弱の中学生です。
この前の大会で負けた言い訳をしているわけではないのです。
囲碁をやる皆さんにぜひ知っておいてほしいと思いましたので聞いて下さい。
インフルエンザ最盛期の2月下旬の金曜日の昼、学校から電話がかかってきました。
頭が痛いと言っています。今のところ熱はありませんが、おうちで様子を見て下さい、と。
「インフルエンザ、来たかぁ~! 週末の病院は混んでいて嫌だな…」
でも、熱は一向に出ませんでした。食欲もあります。
頭痛のほうは、あまりすっきりしないものの 翌週の月曜日には普通に登校できました。
が、市販の頭痛薬はほとんど効かないようです。
症状は、本人いわく「頭を使うと痛くなる」
学校の勉強は平気だけれども、囲碁をすると頭が痛くなるのです。
うちの子は学校も囲碁も大好きです。精神的な要因は考えられません。
それって一体どうすれば??
筋肉痛みたいに鍛えればいいってものではないですし…
とりあえず内科に行きました。相変わらず熱はありません。
内科的異常は特に無し、頭痛薬を処方していただきました。
薬を飲んで、囲碁教室では問題を中心に取り組み、頭が痛くなってしまうので対局は避けていたようです。
そして迎えた静岡での大会、普通に出かけて行きましたが、一回戦の途中からまた頭が痛くなり、
それでもなんとか四回戦まで戦って帰宅。
薬を飲んで一晩寝た翌朝、「頭が痛くて、もう一歩も動きたくない。」
学校を休んで、脳神経外科に行きました。
熱はなく食欲もあるのですが、とにかく頭が痛い。
問診、診察のあと、MRIの検査もしました。
その結果、脳に異常は無し。
診断名は「緊張性頭痛」。「ストレートネック」も指摘されました。
緊張性頭痛は、慢性頭痛のなかで一番多い頭痛で、緊張型頭痛とも言われます。
無理な姿勢や過度な緊張、ストレスなどが重なって起こると考えられています。
そのような状態が続くと首筋から肩にかけての筋肉が収縮し血流が悪くなり、頭痛がおこるのです。
とーっても思い当たります。まるまるそのまんまです!!
ストレートネックとは、本来自然に弯曲し首を支えている頸椎が真っ直ぐになってしまっている状態で、
首周辺の筋肉が必要以上に緊張してしまい肩こりや頭痛の要因となります。
うちの子はストレートネックであるが為に、碁を打つ姿勢は負担が大きく頭痛を引き起こす、
と思ったのですが、ちょっと違いました。ここはまた長くなるので次に回します。
にしても、怖い病気ではないこととその原因はよくわかったのですが、
ではどうすればいいのでしょう?
囲碁をやめる、は、あり得ません。
とりあえず思いつくのは、対局中まめに体を動かすことくらいですが、
「上半身を前に丸めたら気持ちいいと思うけど、投了したと思われちゃう。」と。
すいません、ちょっとストレッチさせて下さい、と言えば?
「対局中は、しゃべりたくない。」
更には、無駄に動きたくない、盤面から目を離したくないのだそうです。
その集中力は素晴らしいですが、じゃあどうしたらいいんでしょうねぇ…(涙)。
余談ですが、今回、問診の看護婦さんや診察していただいた先生や薬剤師の方に
「うちのこは、いごをやっているのですけど、」
と言うと、必ず聞き返されましたね。将棋ならすんなり話が進むんだろうな~(涙)。